フィールド担当教員【専門領域】
太田美帆(社会学)
堀池徳祐(分子進化学、情報生物学)
富田涼都(環境社会学、環境倫理学)
概要
ワーク3では、静岡市北部にある梅ヶ島大代地区に通い、農業・農村の現場での体験を通して、中山間地域の存続のために何が必要で、何ができるのかを考えます。
大代地区は標高約720mの山の頂上に約10世帯、30名程が住む村であり、住民の高齢化が進んでいます。村の大部分は茶畑であり、茶の他にトマト、シイタケ、ワサビ、菊などを生産しています。現在、観光化を進めながら地域に新たな雇用と産業を生み、美しい景観と農業・生活環境を次世代につなげようとしています。
授業では2年間にわたって半期に2回以上、継続的に地区に通いながら農作業や地区行事を地区住民とともに行います。履修生は地区住民との共同作業を通じて住民の知恵や生き方を学ぶとともに、地区の魅力と課題を発見し、その上で地区住民と協力しながら課題解決に取り組みます。その際に、必要に応じて課題に適した地域団体、企業、行政などに自ら連絡をとり、協力を得ながら活動を進めることが求められます。
なお、ワーク3は農学部の「農業環境演習」とともに実施しています。
メッセージ
以下の3点を重視します。
・農業・農村の現場で、コミュニティの一員として地区の将来を考えることができるようになること。
・地区の状況を知り、地区の将来や地区の存続のために必要なことを考えて実行する経験を積むこと。
・基礎的なコミュニケーション能力、集団の中で役割を見つける力、リーダーシップを身につけること。