本学部は、従来の学問分野を超え、人文・社会科学や自然科学など幅広い学問領域を学び、複眼的視点からものごとを把握・思考できる共創型人材の育成を目指しています。
学問領域の分野の垣根を越えた多様な知の交流を促すことを重視する観点から、1学部1学科3コース制とし、学生は3年次からコースへ分属されます。
コースは以下の3コースであり、それぞれが3つの未来課題群に対応しています。
国際地域共生学コース
現代に生きる人々が、より創造的かつ友好的に暮らすための課題
格差・貧困、差別・排除、紛争・対立など、価値観や文化が異なる人々の共生を阻む様々な課題が世界で発生しています。本コースでは、人々の多様性への理解及び地域社会と国際社会の関係性への理解に基づいて、国際化する地域社会に適した人権、法、社会保障の構築、包摂的な生活環境や災害への対応などに代表されるような地域社会の課題を地球規模の視点から読み解き、多様な人々と協働し、文化・産業・生活など地域独自の魅力・価値を活かして課題の解決を構想・発信できる人材を育成します。
コースが目指すもの
- 国際化する社会に適した人権、法、社会保障の構築
- 多様な人々が暮らす地域社会での包摂的な生活環境や災害への対応の検討
- 芸術・文化を通じた人と社会の創造的な協働の場の創出
カリキュラムの特徴
- 社会学・文化人類学・法学・芸術文化・建築学などを基礎に幅広く学ぶ
- 国際社会と地域社会を通底する社会課題を考察し、解決を構想する思考力を養う
- 言語にとどまらない幅広いコミュニケーション・スキルの手法を習得する
生命圏循環共生学コース
新たな価値を創生し、持続可能な循環型社会を実現するための課題
本コースでは、気候変動や生物多様性の危機、環境汚染などの問題に対応し、資源やエネルギーの再生、自然と経済とが両立できるグリーンエコノミーの実現、激甚化する自然災害の被害低減など課題において、技術と制度の両面からサステナブルな社会の構築に貢献できる人材を育成します。
コースが目指すもの
- 再生可能エネルギーなどの技術開発と社会実装
- 気候変動により激甚化する災害への対応
- 自然と経済が両立できるグリーンエコノミーの実現
カリキュラムの特徴
- エネルギー、食料、生物材料、社会インフラ、生態系等の循環・再生についての最先端の技術と人間社会の仕組みを理解する
- 物理学・化学・生物学・法学・経済学・社会学を中心とした基礎を幅広く学ぶ
- 地球(生命圏)と人間社会が共生するための課題設定&課題解決能力を養う
総合人間科学コース
人間とはどうあるべきかを問い続け、真の豊かさを主体的に実現するための課題
人のウェルビーイングは、身体、心、周囲の環境など、さまざまなものに影響を受けていることから、本コースでは、スポーツ科学、心理学、身体科学、法学、倫理学等の多様な学問を通じて人間のウェルビーイングを探究します。また、やがて到来するSociety5.0では、AI・ロボットとの共生が不可欠であることから、AI・ロボットと人間との違いは何か、こうした社会において人間の生活や幸福はどのような影響を受けるのかについても考察し、変化し続ける社会において人間の幸福を主体的に問い続け、実現することのできる人材を育成します。
コースが目指すもの
- 人間の総合的理解を通じた、新たなウェルビーイングの探求
- 人・自然をめぐる地域課題の解決を通じた共生社会の実現
- 先端科学技術の発展と調和した人間社会の検討
カリキュラムの特徴
- スポーツ科学・心理学・法・倫理など、ウェルビーイングに関わる多様な学問を、専門的・包括的に学ぶ
- 人・自然との共生をマネジメントできる実践力を育成する
- Society5.0を見据えた情報科学教育