概要

Outline

 静岡大学は、令和5年4月にグローバル共創科学部(入学定員115名)を設置しました。

現在私たちは、地球規模の課題である気候変動問題や、地域社会の最重要課題である地方創生・地域活性化など、あらゆる領域で複雑かつ深刻な問題に直面しています。こうした問題を解決するには、人文・社会科学から自然科学に至る広汎な知をつなぎ、複眼的観点から社会的課題を捉え、その中で生み出される「総合知」を活用することが必要です。

本学部は、「総合知」を生み出し、活用できる人材を「共創型人材」と呼び、こうした人材を育成することを目的としています。

「共創」とは、多様な立場の人々が社会的課題を共に検討し、その解決に取り組むことであり、より良い未来社会を実現するための手法を意味します。今日、社会的課題は、グローバルな広がりをもっていることから、共創型人材には、グローバルな視点から、共創を手法として使いこなすことが求められます。

共創型人材を育成するために、本学部では、人文・社会科学から自然科学に至る幅広い知識、高度なコミュニケーション能力、データサイエンスのスキル等の育成を教育上の目的としています。本学が有する既存の6学部(人文・教育・情報・理・工・農)の教育成果を融合し、全学学士課程横断型教育プログラムとして実績を積み重ねてきた地域創造学環を発展的に取り込むことに加え、海外研修やデータサイエンスに関する充実したカリキュラムを展開することにより、実践的で特色ある教育プログラムを提供しています。

グローバル共創学部が求められる背景

現代の地球規模の課題である気候変動問題や、地域社会の最重要課題である地方創生・地域活性化をはじめ環境、エネルギー、人口、ウェルネス、生命、経済、防災など、あらゆる領域で問題が複雑化しており、単に専門家が集まるだけでは解決は困難。

異分野の人材が深く連携し、総合知を活用して解決すべき重要課題

現代に生きる人々が、より創造的かつ友好的に暮らすための課題

新たな価値を創生し、持続可・循環型社会を実現するための課題

人間とはどうあるべきか問い続け、真の豊かさを主体的に実現するための課題

総合知を活用できる共創型人材に求められる知識・能力

  • 人文・社会科学から自然科学に至る広汎な基礎的知識
  • 専門的知識の社会への活用力
  • 多様な人々と協働できるコミュニケーション力と実践力
  • 地球規模の課題と地域社会の課題を結びつけて検討する力
  • エビデンスに基づき客観的に社会的課題を分析し、解決のための提言を行う力
  • 社会的課題の解決策を発想するための創造性

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