静岡大学須藤研究室(グローバル共創科学学部)は、内閣府および国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が推進する SIP第3期「ポストコロナ時代の学び方・働き方を実現するプラットフォーム構築」研究プロジェクト 「誰もがいつまでも Happy Work 可能なバーチャル空間の社会実装に向けた実証実験」 に参画しています。
本研究プロジェクトでは、地域の高齢者市民の協力を得て、「働きたい人がいつまでも働ける社会」の実現 を目指し、遠隔操作可能なロボットを活用した新しい働き方の実証実験を進めています。
今回、学部内リフレッシュスペースにおいて、地域のシニアの方々が遠隔操作ロボットを用いて接客業務を行う疑似店舗を開設し、高齢者によるリモート就労環境の実証実験を開始します。
リフレッシュルームを利用する静岡大学の学生のみなさんは、疑似店舗のサービスを体験することができます。ぜひ、この機会にリモート店舗をご利用ください。

● 開店期間:12月9日〜1月23日
※木曜日、年末年始を除く、開店日は以下をごらんください
駄菓子屋実験スケジュール

● 開店時間:11時15分~13時15分
● 場所:グローバル共創科学学部リフレッシュルーム(共通D棟4F)
【本研究の背景と目的】
急速なデジタル化や人口構造の変化が進むなか、年齢や身体状況に関わらず、働くことが幸福(Well-being)につながる社会の仕組みが求められています。
本研究の大きな目標は、多様な人が多様な状態で幸福感を維持しながら社会参加として働き続けられる遠隔就労環境を社会実装すること です。
そのために、本研究では健康な高齢者を代表的対象として、
•「リモートで働くこと」
•「ロボットを介して働くこと」
に伴う認知的課題と障壁の分析を行い、新しい働き方および就労のための学び方のデザイン要件の抽出 を目指します。
【実証実験の内容】
本実証実験では、シニアの方が遠隔操作でロボットを操り、店員として接客を行う疑似店舗を期間限定で学内リフレッシュスペースに開設します。
シニア参加者は操作スペースからロボットを遠隔操作し、来訪者への案内・対話・応対を行います。また、就労時のロボット操作負担や楽しさ、利用者との関わり、心理的効果などを計測し、リモート就労に伴う体験・課題・効果を明らかにします。
【今後の展開】
実証実験から得られた知見は、
•遠隔就労支援システムの設計
•高齢者・多様な人材が活躍できる新しい「働き方の学びの場」の構築
•地域・企業への展開モデルの設計
に活用されます。
本プロジェクトは、誰もがいつまでも “Happy Work” を続けられる社会 の実現を目指し、大学内・地域社会・企業と連携しながら進めていきます。
【問い合わせ先】
静岡大学 グローバル共創科学部 須藤研究室
研究代表:教授 須藤 智
E-mail: suto.satoru[a]shizuoka.ac.jp
