大平古民家を拠点にした活動(2025年2月~3月)

まちづくりと融合した地域福祉を考える(ワーク6)

私たちのCW6のテーマは「まちづくりと融合した地域福祉を考える」です。沼津市の大平地区を拠点に活動は進んでいます。今回は2回にわたる活動をまとめて報告します。
2025年2月の活動では、大平小学校を訪問しました。訪問の目的はこれまでの活動を通じて学生達が子どもを切り口に何か活動をしてみよう、と計画し、そのための情報収集を行うためです。大平小学校にはコミュニティスクールコーディネーター(CSC)が2年前から配置されており、その方にお話を伺いました。沼津市では中学校区に1名程度CSCがおり、小学校と中学校の両方を兼務しています。大平小学校は現在生徒数は150名弱、中学校は70名前後で、他地区同様減少傾向にあります。来年度から地区にある保育所と幼稚園が統合され、認定こども園として生まれ変わります。子どもの減少はどの地域でも深刻ですが、そんな中でも大平地区は幼保小中一貫の体制が整う地域で、昔から地域と学校が様々な連携をしながら同じ目標を掲げて活動をしてきたそうです。そういう背景もあり、地域の学校へのかかわりが非常に強いということでした。例えば、学校行事のなかにお飾りづくりや門松づくりなど地域での活動も組み込まれ、中学校では12月のお飾りづくりのために8月に皆で青刈りをするそうです。「元旦歩こう会」では、初日の出をみるために早朝5時半に中学校に集合し、山に登るそうですが、多くの子どもが参加すると言うことでした。このように、地域の結束が強く、祭りなどの伝統行事や体育祭なども継続的に実施されています。
一方で、高齢化や一部住民の地域離れも増えてきており、地域活動の維持も難しい状況にあると伺いました。これは、地域において子ども達が住民とふれあったり、地域について五感をもって感じる機会が失われつつあることを意味しています。また、幼稚園や保育園からずっとクラス替えすることなく中学校まであがることは、閉鎖的な環境を作り出し、息苦しさを感じる子ども達も少なくないという現状を知ることもできました。

小学校でのヒアリングを基に、今後の企画についての打合せ

このような課題を踏まえ、学生達は子ども向けのイベントの企画を進めています。具体的には、敷地内の小屋のペンキ塗り大会と古民家での宝探し、謎解きゲームです。その準備のために、3月17日に有志が集まりペンキの下地塗り作業を行いました。大きな木に子ども達が手形やスポンジを使って自由に若葉や花、果実を描き、色鮮やかにしげる様子を現したいようです。どんな木に育つかとても楽しみです。

  今からこの小屋の壁の下書き始めます!
  凹凸があるのできれいに塗るのは大変です
 まずはマスキングテープでイメージ作り
 下書き完成!木の幹と枝が出来上がりました!

ランチづくりも盛り上がりました。それぞれ得意なことで活躍したり、チャレンジしたり、こだわりの味を再現したり、料理の腕を磨く場にもなっています。

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