先日実施した港湾空港技術研究所の見学では、大規模波浪実験装置や遠心模型、水中作業環境再現装置を直接観察し、模型では体感しづらい実際の波力や構造物の応答を体験しました。特に、津波や高潮を模擬した実験映像を通じて、わずか30cmの波高でも人が容易に転倒するなど、甚大な被害をもたらすことに気づき、防波堤設計や耐震補強技術の重要性を再認識するきっかけになりました。さらに、AIを活用した海岸線変動予測システムや水中ロボットの実物を見学し、将来の防災・維持管理における技術アプローチを知ることができました。本見学は、学生たちにとって研究成果を社会の防災・復興現場へ応用しようとする意欲を一層高める意義深い機会となりました。



