南アルプスの森林に行ってきました(5月活動)

地域の共有資源としての森林の保全と持続可能な利用(ワーク5)

ワーク5では、今年度から春・秋2回、南アルプスの十山株式会社・社有林でフィールド活動を行うことになりました。

■ 事前学習会(5月1日・2コマ、3コマ@静岡キャンパス)

5月1日には事前学習会が行われ、今回初参加となる2年生10名と2回目となる3年生6名が十山株式会社の平井さん、道野さん、藤巻さんからレクチャーを受けました。社有林の歴史・概要、森林の保全・活用の取り組みについて概説していただいた上で、今回のフィールドの詳細や目的・課題などについてお話いただきました。

5月1日・事前学習会・グループワークにて

■ 1日目(5月10日)
スケジュール
8:00   大学出発
11:25~  白樺荘にて昼食
13:40  椹島ロッヂ(宿泊先)到着
14:10~  野外活動①(道標づくり)
16:00~  BBQ(交流会)準備
17:30頃~ BBQ(交流会)


【概要】
 車内にて井川集落や周辺のダムなどについての説明を受けたり、赤石温泉白樺荘にて昼食をとったりした後、社有林敷地に入り、途中の沼平で下車、社有林の多様な樹木やこのエリアの地層などについて説明を受けました。
その後ひとまず宿泊先である椹島ロッヂに到着、荷物を置き、早々に今回のフィールド活動の第1弾として、翌日近くの鳥森山に設置する道標づくりを行いました。学生たちはいくつかのグループに分かれて、協力し合いながら、創意工夫をこらした道標を制作しました。

そして1日目の夜はロッヂ近くの屋外スペースにて、十山株式会社や井川蒸溜所のみなさんとの交流会バーベキュー。社員の方のご厚意でお肉屋さんから直接仕入れた美味しいお肉や地元産の新鮮な野菜をたくさん用意していただき、美味しい食事を満喫しながら、社員さんたちとのおしゃべりを十分に楽しむことができました。

■2日目(5月11日)
スケジュール
6:00~  朝食
7:00~  野外活動②(道標設置、鳥類音声レコーダーのバッテリー交換等、巣箱の観察)
11:10~   順次昼食
12:45   椹島ロッヂ出発
17:20頃   大学帰着

【概要】
 2日目はロッヂ近くの鳥森山(標高1571m)に前日作った道標の設置(古くなった道標との交換)、3年生は昨年11月の活動でも経験した鳥類音声レコーダーのバッテリー交換作業、同じく昨年3年生たちが設置した巣箱の観察などのフィールド活動を行いました。
 鳥森山登山はそれなりにハードな道のりのため、参加者は各自の経験、体力などに応じて、山頂まで登るグループ、途中までのグループなど5つのグループに分かれ、それぞれの作業を実施しました。
 2日目は好天に恵まれたものの、数日前までの雨で降り積もった落ち葉が濡れていて、滑りやすくなっており、登山しての活動はなかなかハードなものになりましたが、社員さんのリードの下、経験者の3年生が2年生をサポートするなど助け合いながら、すべてのグループが大過なくそれぞれの作業を終えることができました。

 直前まで雨天の日が続き、現地に行くことができるのか、直前までハラハラドキドキでしたが、2日間それほどの悪天候に見舞われることもなく活動することができました。
 十山社有林フィールドでの活動は、今後鳥類の生息調査のフォロー、観光資源としての活用に関わる課題などについて学生が学びを深めつつ、後期にも再度現地に入り、年度末には十山株式会社のみなさんに向けて成果を還元していく予定です。

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