天竜で林業について学んできました(11月14日)

地域の共有資源としての森林の保全と持続可能な利用(ワーク5)

 2024年11月14日、日本三大美林の一つで天竜材というブランド材の産地である浜松市天竜区に行き、天竜各地で林業に従事されているみなさんのお話を伺ってきました。

視察先

  • 天竜区熊の自伐林家・太田さん
  • 天竜区熊の自伐林家・大桒さん
  • 天竜区横山町の自伐林家・鈴木さん
  • 天竜区船明のフジイチ株式会社にて懇談会-天竜森林組合長、春野森林組合長、フジイチ株式会社、デンソー株式会社のみなさん

 林野庁による「緑の雇用」事業などで長らく林業者の育成に関わって来られた太田さん、80を超えた現在でも現役で林業に関わって来られる中で今では次世代に向けて森林を残すことを最優先したいと考えるようになったという大桒さん、FSC認証など行政と林業関係者が一体となって行っている天竜材のブランド化・高付価値化の取組みで中核的な役割を担い、大臣表彰なども授与されている鈴木さん、それぞれのお立場や経験の違いから天竜材への思いも一人ひとり異なることを知り、森林や林業に対する考えを豊かに深めることができる時間になりました。

 フジイチ株式会社での懇談会では、天竜エリアの森林組合というまた別の立場からの声を伺うことができ、あらためてそうした多様な考えの一つひとつに耳を傾け、これからについて考えていくことが重要であることを痛感させられました。

 他方で、人材不足・人材育成の難しさ、獣害問題など林業経営の大変さ、困難さはいずれの方からも共通して指摘があり、地域さらには人類の共有財産(コモンズ)である森林を林業関係者のみならず私たちみんながどのようにして保全していくのか、持続可能な形で活用していくにはどうすればいいのかについて考え、議論を深めていくことが大切であると感じました。

視察先:太田さん
視察先:大桒さん
適切な森林管理が行われている天竜の山林
視察先:鈴木さん
フジイチ株式会社会議室での懇談会

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