里山と環境保全に関するリレー講義(10月12日-13日)

地域の共有資源としての森林の保全と持続可能な利用(ワーク5)

【10月2日(木) 事前学習会】
12日・13日のフィールドワークに先立ち、十山株式会社・平井岳志さんによる事前学習会が行われました。フィールドワークで行う防鹿柵の設置についての説明の他、今後のワークでの活動を通じて、どのように南アルプスの「自然を守り、自然を活かす」かについて、想定される課題や必要な取り組みについて意見を出し合いました。

事前学習会1
事前学習会2

【10月12(日)-13日(月・祝) 南アルプスフィールド】
1日目は千枚小屋付近の防鹿柵の見学をした後、班ごとにトラップカメラの回収や夕ご飯の準備を行いました。また、翌日の防鹿柵設置に備え、資材搬入と設置場所の検討を実施し、守りたい植生を見定めながら周囲100mの目印付けを行いました。
2日目は7:00より防鹿柵の設置作業を開始しました。1日目の目印に沿ってドリルによる穴あけ、杭打ち、支柱立て、ネット掛けなど、役割分担をしながら作業を進めました。広範囲に渡る作業であり、積極的に声掛けや協力をし、終盤のルート変更にも臨機応変に対応して予定より早く作業を完了することができました。体力を必要とする作業でしたが、完成後には全員で達成感を共有し、喜び合う姿が見られました。作業後は井川蒸留所を見学させていただきました。

防鹿柵についての説明を受ける学生
防鹿柵設置場所を話し合う学生
防鹿柵の設置を行う学生
トラップカメラを回収する様子
夕飯を作る学生
宿泊した二軒小屋ロッジにて

【10月23日(木) 事後学習会】
十山株式会社から平井さん、道野さん、藤巻さんをお迎えし、事前学習とフィールドワークの振り返りを行いました。その後、回収したトラップカメラのデータ整理を実施し、AIが識別した動物画像を目視で確認しタグ付けを行いました。多様な野生動物の姿を通じ、南アルプスの自然環境の豊かさと保全活動の意義を改めて実感しました。

事後学習会:トラップカメラに映った動物のタグ付けを行っている様子

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