池田 恵子

Ikeda Keiko

国際地域共生学コース

災害社会学、ジェンダー研究

静岡大学教員DB

研究紹介

自然災害の社会学的研究

災害と社会・暮しの関係

都市スラム地区(左上)で、洪水対策を議論する住民防災組織のメンバーたち(右上)。住民が作成した防災マップ(左下)。沿岸地域のサイクロン・シェルター(避難所、右下)は、普段は学校として使用。バングラデシュ。

日本と、バングラデシュを中心とした南アジアの国々を対象に、頻発する自然災害への対応・適応の観点から暮らしや社会組織・規範のあり方を研究をしています。社会や個人の災害への強さや弱さは、地域開発や社会政策の展開によってどう変わるのか? 住民参加型の地域防災事業の有効性とは? フィールドワークを通して明らかにしています。

ジェンダー・多様性の視点による防災と災害対応

東日本大震災(2011年)以降、日本における災害とジェンダーの研究に力を入れています。性別や立場によって異なる被害の実態について被災地調査を行ってきました。
「災害とジェンダー」分野は研究の蓄積も少なく、防災の実践でも比較的新しい分野です。地域防災や被災者支援にジェンダー・多様性の視点を導入・定着させるためのアクション・リサーチ、防災教材やテキストの作成もしています。

授業紹介

防災まちづくり

災害に強い社会とは!?

災害に対する地域・人々の脆弱性とレジリエンスについて、身近な地域社会の実態に即して多様な側面から理解し、災害に強い社会とはどんな社会か考えます。
地域コミュニティの防災活動や行政による災害への事前対策について概要を学んだ後、静岡市内の地域コミュニティにおける自主防災活動の担い手へインタビューを実施します。
多様な主体と連携して災害に強い地域づくりについて検討・構想する手法を習得します。

教育学部 専門科目「初等学習開発学演習II」

受験生へのメッセージ

研究と実践を往復しよう

研究と実践の両方を大事にしよう。客観的データによる課題把握なくして、適切な解決策なし。現場で課題に直面したり、解決に取り組む人々の経験から学ぶことなくして、研究の進展なし。

つながりを大事にしよう

つながりを意識すると、意外な発見があります。身の周りの課題と遠くはなれた海外の課題が、深く関連し合っていることはよくあります。人と人も、場所と世代を超えてつながっています。

ページトップへ