江口 昌克

Eguchi Masakatsu

総合人間科学コース

臨床心理学・コミュニティ心理学

静岡大学教員DB

研究紹介

現代社会の変容を背景とした様々な心理社会的課題(児童虐待、不登校、ひきこもり、非行・犯罪など)を取り上げ、その実態把握・発生メカニズム・支援方法について検討を行っています。研究方法は量的分析(質問紙調査や実験によるデータ分析)や、質的分析(観察やインタビューによるデータ)分析など、データを基礎とした実証的なアプローチを行っています。
最近では、領域横断型テーマとして、①災害被災者や犯罪被害者の回復支援、②ひきこもり当事者と家族の生き方支援、③精神障害者・発達障害者の生活・就労支援、④労働者のトータルヘルスプロモーションなど、医療保健・教育・福祉・産業経済といった多領域からなる重層的支援をいかに実効的なものにしていくか、ということについて検討を重ねています。さらに、制度をはじめとした社会変革への提言と活動を行っています。
なお、大学院では、公認心理師・臨床心理士の養成カリキュラムを担当しています。教育・研究・心理臨床現場という三層での活動を有機的に結びつけ、大学や地域社会への還元を心がけています。

授業紹介

コミュニティ心理学

心を痛め、病を抱える人達の理解には社会生活という文脈を無視することはできません。そして、社会の中での傷ついた人はまた、社会の中において回復をしていくことが大切とされています。個人の認知・行動的変化を促すことには限界があり、個人が生活する家族・組織集団・地域社会、それぞれの関係や環境の改善が重要な役割を果たしていきます。「社会的処方(social prescribing)」という考え方に立ち、家族および社会システムの急激な変化から事例化する種々の問題に即応できる心理学的援助の視点とその方法論について考えて行く授業です。

受験生へのメッセージ

“stay weird, stay different” 新しい価値の創造には圧倒的な多様性が必要です。個性を強みとし、ともに声をあげ、しなやかでタフな、そして何より魅力的な社会をともに創り上げていきましょう!

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