村田 真一

Murata Shinichi

総合人間科学コース

スポーツ経営学、ハンドボール

静岡大学教員DB

研究紹介

研究室メンバー

スポーツ経営学とは、人々の豊かなスポーツ生活を実現するための組織的整備に関する理論や方法を開発する学問です。スポーツ生活は、「する」と「観る」に大別されます。つまり、私たちがスポーツをしたり、観たりする生活を支援する“組織”の“経営”に関する学問といっていいでしょう。では、私たちのスポーツ生活を支援するスポーツ組織にはどのようなものがあると思いますか?それには、学校(学校体育)、地域スポーツクラブ、大会・イベント組織、プロスポーツクラブ、スポーツ行政、競技団体など様々な組織が挙げられます。
私は、この中でも「地域スポーツクラブ」に着目して、その経営学的研究を進めています(皆さんは、「総合型地域スポーツクラブ」を知っていますか?)。今日、スポーツに親しむ人々は増加傾向にありますが、クラブに入会・参加しながら親しむ人は微減傾向にあるのです。スポーツには、人を集める力や巻き込む力があると言われながらも、日常的なクラブスポーツは低調なのです。この理想と現実のギャップにはどのような課題が潜んでいるのでしょうか?このような疑問・課題について、クラブマネジャーへの聞き取りやクラブ会員へのアンケート調査などを通じて明らかにしていきます。
また、研究室メンバー全員での共同研究も精力的に進めています。特に最近は、運動部活動改革に関する調査やプロスポーツおよびスポーツイベントの観戦者調査を実施しています。

授業紹介

スポーツ経営学

ラグビー日本代表戦での調査実習

研究紹介の欄でも述べましたが、スポーツ経営学には多様な領域と理論が存在します。個別領域には先ほども挙げた、学校(学校体育)、地域スポーツクラブなどです。そして理論には、事業論、組織論、マーケティング論など様々です。この授業では、主に地域スポーツクラブとプロスポーツクラブを事例に挙げながら、そこで展開される様々な理論について解説します。また近年は、組織同士の連携・協働による様々な工夫(経営)が図られています。特に最近の話題では、中学校部活動をより良くするために、学校と地域スポーツクラブの共同経営に関して注目が集まっています。この他にも様々な連携のパターンが考えられます。
このような“トータルマネジメント”の展望についてもディスカッションを行います。
さらに、机上の学習だけでなく、スポーツ現場での実習形式も意識して行います。マネジメント現場で活躍されているゲストを招いての聴講や、実際に現場に赴いての調査実習なども予定しています。

受験生へのメッセージ

自らが好きなことが、社会的に大事なことであるのか。この2つの関連について考え抜くことが重要だと思います。そして、この関連について、理論やデータに基づきながら周囲に説明・提案していくことが求められるでしょう。大学では、この方法論について詳しく学ぶので、期待を膨らませて欲しいと思います。
また、皆さんが関心のある“現場”を是非、探してみてください。そこでの経験や教訓が、より良く生きる上で糧になるはずです。

ページトップへ