農地の種子食昆虫による雑草抑制に関する研究

私の研究テーマはこんな感じです
農耕地には雑草の種子を食べる多くの生物が暮らしています。種子を食べる生物としては、例えばコオロギ類やゴミムシ類などが知られています。私は、これらの種子を食べる生物と雑草の関わり合いについて研究しています。これまでの研究により、特にコオロギ類は雑草の種子を多く食べ、雑草を減らす効果があることがわかってきました。現在、コオロギ類による雑草抑制効果や、コオロギ類を増やす植生管理技術などの研究に取り組んでいます。
こんなこと知りたい、話し合いたい、教えてほしい!
コオロギ類は種子を食べますが、他にも虫の死骸や植物の芽生えも食べる雑食性の生物です。そのため、実際に野外でどのような餌を、どの程度食べているのかは不明です。これらの知見や調査技術を教えていただきたいです。共同研究のご提案もお待ちしています。
これが私の得意技です! このことなら私に聞いて~
農耕地での種子食昆虫の調査や、雑草植生、雑草生態の調査を得意としています。
“農地の種子食昆虫による雑草抑制に関する研究” に対して20件のコメントがあります。
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農耕地を放置しておくと雑草が生えてきてしまいますが,それをこのような種子食昆虫などで抑えることが可能なのでしょうか? また種子食昆虫が食べる種子を制御することは可能なのでしょうか?自然界や農地で有用な植物の種子を食べられないようにできるのでしょうか?
コオロギ類等の種子食動物の多い環境では雑草が減少する傾向にあることがわかっていますが、完全に抑制できるわけではありません。雑草を効果的に抑制するためには、種子食動物のみでなく、様々な防除方法(カバープランツなど)を組み合わせる必要があります。また、コオロギ類は水田ではイネに害を及ぼすことはありませんが、野菜畑では野菜の幼苗を加害するので害虫となります。種子食性のゴミムシ類も一部の種は、野菜を加害します。種子食動物の摂食行動を制御することはできないので、野菜畑等においては注意が必要です。
海外含め、在地の農業システムに種子食昆虫を活用している例はありますか?
農業現場で種子食動物を積極的に放飼して雑草を防除するような事例はありませんが、欧米を中心とした研究から、種子食動物の多い環境では雑草種子が減少する傾向にあることがわかっています。農地生態系は,クモ類等の天敵による害虫捕食や,ハチ類等のポリネーターによる作物授粉など,多様な生態系サービス(生態系が人間にもたらす恵み)を提供することで,持続的な農業生産を支えています。種子食動物による雑草種子の捕食についても、このような生態系サービスの一つとして捉えられています。
虫が葉っぱだけでなく、種子食べるをというのは盲点でした。
鳥は種を運びますが、コオロギは種をかみ砕くのですね。
コオロギは人も食べられるので有効活用できますね。
雑草を食べて減らしつつしてくれると助かります!ただ農作物も食べてしまうのでしょうね。
コオロギ類は雑草種子のみでなく、野菜の幼苗も食べますので、野菜畑では害虫となります。コオロギ類は水田ではイネに害を及ぼすことはありませんが、野菜畑等では注意が必要です。
雑草だけ食べてくれるのは人間の負担が減って助かりますね。
雑草を減らすだけが目的ならば、コオロギだけを増やすことにより畑の中の生物のバランスが崩れてしまわないか心配です。
農地生態系は,クモ類等の天敵による害虫捕食や,ハチ類等のポリネーターによる作物授粉など,多様な生態系サービス(生態系が人間にもたらす恵み)を提供することで,持続的な農業生産を支えています。コオロギ類等の種子食動物による雑草種子の捕食についても、このような生態系サービスの一つとして捉えられています。私たちは、生態系サービスの評価や機能強化といった観点から、種子食動物の研究を行っています。
雑草にも作物の脇に生やしておくことで、例えばソラマメの横にヨモギがいるだけで、ソラマメが守られたり役目があります。
雑草に時間と労力とお金を持っていかれます。
農薬などを使わずおいしくて安全なお米を食べたいのでぜひ頑張ってください!!
草は刈るものじゃなく「昆虫に」食べさせるもの、こんな常識がいずれ訪れる日本・世界が楽しみです!!
生態系のバランスが崩れてしまうのかどうか心配。
農地生態系は,クモ類等の天敵による害虫捕食や,ハチ類等のポリネーターによる作物授粉など,多様な生態系サービス(生態系が人間にもたらす恵み)を提供することで,持続的な農業生産を支えています。コオロギ類等の種子食動物による雑草種子の捕食についても、このような生態系サービスの一つとして捉えられています。私たちは、生態系サービスの評価や機能強化といった観点から、種子食動物の研究を行っています。
農業をやっています。草を食べるのではなく種だけをコオロギが食べてくれるのですか?とても興味深いです。
コオロギ類は雑草の種子のみでなく、雑草の芽生えや虫の死骸なども食べます。しかし、野菜の幼苗も食べますので、野菜畑では害虫となります。コオロギ類は水田ではイネに害を及ぼすことはありませんが、野菜畑等では注意が必要です。なお、コオロギ類等の種子食動物の多い環境では雑草が減少する傾向にあることがわかっていますが、種子食動物によって完全に雑草を抑制できるわけではありません。雑草を効果的に抑制するためには、種子食動物のみでなく、様々な防除方法(カバープランツなど)を組み合わせる必要があります。
知らぬ間に家の周囲からスズメがいなくなりました。私は夏外に出しておいたカトレアのバルブをコオロギに食べられてショックを受けました。今年は鈴虫の声がしません。