草木を活用して脱プラスチックに貢献

私の研究テーマはこんな感じです
私はセルロースとプラスチックとを混ぜ合わせた「セルロース系複合材料」の開発を行っています。草木は地球上に豊富に存在し、光合成によって二酸化炭素(CO2)を吸収し、吸収した炭素(C)は葉を茂らせたり、幹を太くするために使われます(炭素固定)。よって、燃やしても光合成で固定した炭素がCO2にもどるだけなので、大気中のCO2濃度を上昇させないカーボンニュートラルな材料です。しかし、自動車や家電製品に使われるようにするためには、乗り越えなければならない技術課題が多いのも事実です。近い将来、セルロースを使った材料が身の回りで当たり前に使われる社会をつくることで、社会に貢献することが私のミッションです。
こんなこと知りたい、話し合いたい、教えてほしい!
プラスチックは安くて軽くて水にも強く、身の周りで沢山使われています。でも、その製品は100%プラスチック製である必要があるのでしょうか。このような視点で見渡し、セルロース系複合材料に置き換えたら面白そうな製品のアイディアをいただければ。
これが私の得意技です! このことなら私に聞いて~
将来、自動車、家電製品への社会実装を目指して、強い(剛性、耐衝撃性)材料開発をしています。セルロースを活用した環境に優しい材料を使いたいとの御要請があれば、サンプルの御提供も可能です。
“草木を活用して脱プラスチックに貢献” に対して21件のコメントがあります。
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プラスチックの使用量を減らすということで生体成分のセルロースの混合を考えられていますが,他の生体材料に比べてセルロースを用いる工業的な面での利点や欠点はどのような物でしょうか?
とても身近な物質であるセルロースを使って脱プラスチックができたらすごいなと思った。
今の日本問題について考えたら、草木を活用するのは環境にもよくて良いと思った。
素材が日光等のストレスへどの程度強いのかも知りたいです。
この材料で植木鉢を作製しましたが、雨風光にさらされて半年が経ちました。物性を評価します。また、促進耐候性試験という長期試験を実施します。
セルロースの複合材料の活用を楽しみにしています。
有難うございます。頑張ります。
セルロースをいろんなやつに使えたらいい
そうなんです。「環境にやさしいから高くても買う」、「強度が足りないけど環境に優しいから使う」ということはあり得ません。材料屋としてまだまだやらなければならないことは多いですが頑張ります。
セルロースナノファイバーとても期待しています!
髪の毛を1万本に割いた太さのセルロースナノファイバー(CNF)。木や草を構成している最小構造体です。木や草を構成していながら、木や草と全く異なる機能を持っている新素材です。このCNFの活用も重要なテーマです。
生活中だけでなく衣服のポリエステルからのマイクロプラについてもぜひお願いしたいです
いろいろな車やバスなどに使われるといいと思う
たとえば車の一部をセルロースのものに置き換えるとすると、一部のみ置き換えるのと関連部品全てを置き換えるのと、どちらが容易なのでしょうか。気になります。
いろんな授業で脱プラスチックの話はされているので、関心を引きました。
セルロース複合活用技術すごいです!
セルロースの複合材料の活用楽しみにしています。
有難うございます。やり抜きます。
身の周りの素材であれば、臭いの軽減や色合いで人間の目から見て落ち着くなどのような、天然由来での特別なメリットがあるとますます普及するのかなと感じました。
プラスチック製品は当り前のように着色してますが、茶殻を使った茶色や緑の製品、ミカンの皮を使ったオレンジの製品などがあっても、買う側に納得感があれば、それでいいのかもと思ってます。
まざっているセルロースの使われているプラスチックを再び使用する時は、どのような方法で再生していくのでしょうか
リサイクルは、粉砕し、熱をかけて混練してペレットにします。これを射出成形で金型に打ち込み再成形します。高温で処理するとセルロースが焼けて強度低下しますが、熱をコントロールすれば、強度低下なく繰り返し使えます。