生物進化に革新をもたらす遺伝子

私の研究テーマはこんな感じです
基本的に遺伝子は祖先から子孫に代々伝わり、その際に生じる突然変異の蓄積が生物の形質的な変化をもたらします。しかし、数は少ないものの、祖先には無い遺伝子が新たに生み出されることがあります。そのメカニズムの一つがエキソンシャッフリングで、複数の既存遺伝子が切り貼りされることにより新しい遺伝子が生成されます。脊椎動物ではその祖先で全ゲノム重複が起き、すべての遺伝子が倍加したことで、エキソンシャッフリングに対して寛容になり、新たな機能を持つエキソンシャッフリング遺伝子が複数できたことが報告されています。我々は植物を対象に、全ゲノム重複がエキソンシャッフリング発生数に及ぼす影響を調べています。
こんなこと知りたい、話し合いたい、教えてほしい!
植物におけるエキソンシャッフリング遺伝子が全ゲノム重複後に多く生成されたことが解析から分かったのですが、モデル生物がその遺伝子を持っていないために、ほとんどの機能は未知です。実験で機能解析できる方と共同研究したいと思います。
私、こんなことできます。このことなら私に聞いて~
遺伝子やタンパク質の進化解析、種の系統解析、ゲノム情報解析などができます。
“生物進化に革新をもたらす遺伝子” に対して2件のコメントがあります。
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都合よくタンパク質の機能ドメイン単位でシャッフリングが起きるのはとても不思議です。近縁種や同属亜種などで、シャッフルに失敗して機能ドメインの途中で切れてしまったような偽遺伝子がたくさん見つかるといったことはあるでしょうか?
それら遺伝子は,「デル生物」にはないけれど,「非モデル生物」には結構あるというものなのでしょうか?
シャッフリングには,トランスポゾンとかの何らかのなんらかの外来の組込み機構等が働いているのでしょうか?