昆虫と細菌との共生関係を壊して害虫を防ぐ!― 環境にやさしい次世代型害虫管理法の開発

私の研究テーマはこんな感じです
私は、農業害虫とその体内にすむ“共生細菌”の不思議な関係を研究しています。たとえば、クリバネアザミウマという小さな害虫は、体内の細菌のおかげでメスだけを産んで増えることができます。しかし、この細菌を抗生物質で弱らせると、今度はオスしか生まれなくなり、子孫を残せなくなってしまうのです。私は、この「性比のくずれ」に注目し、抗生物質系の農薬を使うことで害虫の集団そのものが崩壊することを明らかにしました。従来の殺虫剤と違って、薬剤抵抗性が次世代に伝わりにくいため、環境にやさしい新しい害虫防除法になると期待しています。目指すのは、害虫だけでなくその「中身」まで理解した防除です。
こんなこと知りたい、話し合いたい、教えてほしい!
「細菌を狙って害虫を減らす方法」が、実際の畑でどのくらい役立つのか?効果が長続きするのか?安全性はどうか?農業現場での可能性について、いろんな方と話し合いたいです。
これが私の得意技です! このことなら私に聞いて~
昆虫とその体内共生細菌を同時に対象とし、PCR・分子マーカー解析・感染率評価まで包括的に行えます。野外調査から分子解析まで一気通貫で遂行できるのが私の強みです。
“昆虫と細菌との共生関係を壊して害虫を防ぐ!― 環境にやさしい次世代型害虫管理法の開発” に対して1件のコメントがあります。
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とても興味深い研究ですね。最近,静岡大学学内でアメリカシロヒトリが大繁殖して,まさに一本の木の葉っぱが全てなくなってしまったのを見ました。アメリカシロヒトリは行動範囲も思いの外広く,様々なものを食べるみたいで,どんどん広がっていっているようです。ぜひ退治してください!