ナマコを育てて活用する

私の研究テーマはこんな感じです
ナマコは高級食材として知られてはいるものの,その殆どが海外に輸出されるため,日本のスーパーではそれほど多くは見かけません。需要増に応えて漁獲量が増えたことから,今では資源の枯渇が懸念されるに至っています。資源を守ために,近年では栽培漁業が各地で盛んに行われています。私たちはマナマコを用いて生命科学の基礎研究を行なっていますが,その研究材料を得るために,マナマコの人工受精・飼育を始めました。今後,それを発展させて栽培漁業や養殖に貢献したり,マナマコを様々な形で食卓に送り出したり,生命科学研究用製品・医薬品等の研究開発を行いたいと考えています。そのためには,様々な分野の方との「共創」が必要です。
こんなこと知りたい、話し合いたい、教えてほしい!
1.栽培漁業や養殖の実態について教えて欲しいです。 2.マナマコを日本でももっと食品として流通させたいです。その方法や商品化について,多方面の分野の方々と議論したいです。 3.マナマコの生理活性物質を抽出し,製品化してみたいです。
私、こんなことできます。このことなら私に聞いて~
基礎的な生命科学研究の技術(遺伝子工学,細胞工学,組織学 等)は持ち合わせています。研究室内での小スケールでのマナマコの人工受精・飼育を始めました。これから発展させていきたい内容なので,興味を持ってくださる方と「共創」したいです。
“ナマコを育てて活用する” に対して6件のコメントがあります。
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とげのあるナマコを初めて見ました。いつも見ているナマコとの形状の違いが面白かったです。研究楽しみです。
楽しそう。
面白そう。
なまこの写真、きれいですね。なまこをしっかりと見たのは初めてです。
なまこの栄養を調べてみたところ、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、ビタミンB12などいろいろ含まれているのですね。また、肌や関節などの材料となるコラーゲンやコンドロイチン硫酸なども含まれていると書かれていたので、注目を浴びそうだなと思いました。
コメントありがとうございます。私たちが使っているナマコは日本の北方(東北,北海道)から入荷しています。日本で食用として出回っているナマコは,「ナマコ」あるいは「マナマコ」として一括りにされることも多いですが,形態的な変異があったり,別種も混ざっているようですね。私も逆に,瀬戸内海から入手したナマコのトゲが少なくて小さいのにびっくりしたことがあります。
コメントありがとうございます。古くから滋養強壮にと食されてきたようですが,それほど国内では出回っていないですよね(少なくとも静岡では,スーパーとかで頻繁に見かけることはないです)。活の良い状態で流通するのが難しいというのも一つの理由かもしれません。食用として何か流通させやすいように工夫をしたり,あるいはナマコ由来の成分を抽出して医薬品・健康食品等として活用できたらと思っています。