オープン・ソース・インベスティゲーション手法により静岡県内からの温室効果ガス排出量を詳細に把握...

私の研究テーマはこんな感じです
気候危機に直面し、静岡県内でも対策の進展が求められていますが、実は温室効果ガスが県内のどこからどれくらい排出されているか、正確に把握されていません。そこで、合法的に入手できる様々な資料を一つ一つ調べて突き合わせる「オープン・ソース・インベスティゲーション」の手法で、より正確な排出実態を把握しようというのが、この研究です。
こんなこと知りたい、話し合いたい、教えてほしい!
MS-Access等、データベースソフトに強い方、手伝ってくれると助かります!
私、こんなことできます。このことなら私に聞いて~
静岡県内の自治体、企業、各種団体が実施している地球温暖化対策のことなら、とりあえず私に聞いてください。知らないこともきっと沢山あるとは思いますが。
“オープン・ソース・インベスティゲーション手法により静岡県内からの温室効果ガス排出量を詳細に把握する” に対して7件のコメントがあります。
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個人はもちろん,自治体,企業がタッグを組んで,もっと真剣に取り組んでいくことが必要なのかなと思います。このような政策や情報などが,もっと一般に伝わるシステム作りも必要に思います。
温室効果ガス排出量は、国レベルでは国立環境研究所により発表されており、都道府県レベル・市町村レベルでは各行政庁により発表されています。都道府県レベル・市町村レベルでの算定方法については環境省からガイドラインが公表されていますが、特に市町村レベルの算定についてはガイドラインが不十分で、各市町村で統一性のない算定が行われています。また、その精度に疑問があるものも少なからずあります。当面の私の課題は、入手可能なデータを適切に組み合わせることにより、排出量が最も多い産業部門の製造業からの排出量を市町村レベルでも一定の合理性をもって算定する方法を開発し、その結果を静岡県内市町村に提供することです。なお、この研究の一部は、静岡県環境局からの委託研究として実施しています。
オープン・ソース・イノベーションの手法には、どのくらいの量の資料が必要となりますか?
「オープン・ソース・インベスティゲーション」といっても、入手可能なデータは今のところ3種類しかありません。それぞれ、MS-Excelで十分処理可能なデータ量です。そのうち1種類は静岡県庁環境局が保有しているデータですが、それはデータベース(リスト形式)になっていないため、同局から提供を受けたデータファイル(約700件)からデータベースを作ることから始めなけばいけません。これが結構骨が折れる作業です。なお、この研究の一部は、静岡県環境局からの委託研究として実施しています。
県内だけでなく得意地方の日本全国というふうに、この活動の規模を拡大していき、地球規模での活動に進展させていただきたいです。
この研究によって「オープン・ソース・インベスティゲーション」の一つの手法が確立できたとしたら、それは静岡県内だけではなく、他の都道府県にも適応可能です。入手できるデータ等の差異があるため他国での適用は無理かもしれませんが、全国的な拡大は可能かと思います。
近年、全球レベルの森林植生によるCO2の吸収量(GPP)の推定は、人工衛星GOSAT等により構築されつつある。我が国は世界有数の森林国であり、我が国の吸収量のうち、9割以上が森林による吸収量である。治体レベルでの森林によるCO2の吸収源を特定することは、自治体の地域温暖化対策計画を支援することにもつながることだと思う。