コットンを原料として使用したガラス繊維に代わる高強度複合材料

私の研究テーマはこんな感じです
プラスチックに「強さ」が求められる自動車、家電製品などの部品には補強材としてガラス繊維が配合されています(GFRP)。GFRPはリサイクル品の強度が弱く、再度自動車部品として使うことができません。しかし、セルロースを補強材として使う場合、成形温度による焼けに注意すれば強度が落ちず、複数回のリサイクルが可能であり、CO2排出低減に大きな貢献ができる理想的な材料です。しかし、ガラス繊維補強並みの強度が得られないため社会実装できていません。私はセルロース補強材としてコットンを使用し、ポリプロピレン(PP)と混ぜ合わせた「強い」材料の開発を行い、ガラス繊維10wt%と同等の「強さ」を実現しました。
こんなこと知りたい、話し合いたい、教えてほしい!
とにかく社会実装したいと思っております。数十㎏の材料が準備できる体制がととのいますので、こんな製品に使いたいといった御要望があれば是非お問合せください。
私、こんなことできます。このことなら私に聞いて~
材料の「強さ」といっても様々な特性を含みます。耐衝撃性、剛性等どのような「強さ」が必要なのかを御指示いただければ、御要請にあわせたチューニングが可能です。
“コットンを原料として使用したガラス繊維に代わる高強度複合材料” に対して2件のコメントがあります。
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強さ以外に柔軟性はどうなのかなと思いました。また,透明なプラスチックにすることは可能なのでしょうか? 現段階での具体的な使用例はありますか?
コメント有難うございます。自動車、家電製品を対象としておりますので、「強さ」に重点を置き、ポリプロピレン(PP)を使用しております。柔軟性が必要な部品の場合、ゴムと複合化すれば達成できます。使用しているセルロース繊維が太い(綿花)ので、透明性は出せません。
ちなみに「ナノサイズ」まで解繊して細くしたセルロースナノファイバー(CNF)であれば、光波長より細いので透明性が発現します。
使用例について、最終的に自動車、家電製品への採用を目指しておりますが、採用まで時間がかかりますので、身近な製品(玩具、学校教材)向けに紹介しているところです。